SHOWA製ESA付きモノショックです。
2009年モデルですので、走行距離は分かりませんが4年間近く走り込まれたショックユニットということになります。
お客さまやショップさまからお送りいただいたサスペンションの梱包を解き、マウントカラーなどの付属パーツの有無を確認して、カルテのようなリストを製作して作業待ちの状態となります。
順次、ショックユニットを分解していきます。このサスペンションはどんな環境でどんな使われ方をしていたのか?サスペンションを分解しながら探っていきます。サスペンションを完全に分解して超音波洗浄器によってパーツの洗浄します。さらにパーツのひとつ、ひとつを手作業で洗浄、エアーブローします。この時点で全てのパーツを目視と手触りで点検します。
次の工程で曲がりや歪みをマイクロメーターを使って1/100mm単位で計測します。許容範囲内であれば良いのですが、NGレベルの場合はお客さまに連絡をして対応をご相談させていただきます。ダンパーロッドの傷やサビが進行している場合もお客さまとのご相談ということになります。
そして研磨加工によって、組み上げ前の各パーツのコンディションを整えます。この工程はとても重要です。少しのバリも見逃すことなくなめらかになるまで磨き上げ、ダンパーロッドの傷やサビも旋盤を使ってしっかりと磨き込んでいきます。まさに手間暇を掛けて仕上げていきます。
パーツのコンディションが全て整ったところで、消耗パーツを全て新しいものに交換して、ベテランの技術スタッフが丁寧にエア抜きをしながら組み上げていきます。
組み上がったショックは、オイル漏れのチェック、ダンピングアジャスタの最弱と最強のポジションでダンピングフォースのチェックを行い、全てをクリアした後にステッカーを貼り、梱包してお客さまの元に届けられます。
お客さまに喜んでいただくために。心地良く走っていただくために。レースで良い成績につなげるために。そして、お客さまが安全にバイクを走らせることができるために。
できることは全て行なって送り出していきます。
リヤショック (SHOWA MONO)
フルメンテナンス :¥28,413-
(基本交換パーツ、オイル、パーツ超音波洗浄/計測/研磨を含みます。)