MV AGUSTA F4-1000RR(2009model)前後サスペンションのMEダンピングチューニングによるセットアップが完了いたしました。
2009年に排気量が1,000ccにアップと共にフルモデルチェンジされ、第二世代と生まれ変わりました。
F4最大の特徴は「ラジアルバルブ」にあります。
ラジアルバルブ(放射状バルブ)とは、4サイクルエンジンのシリンダーヘッドにおいて、吸排気バルブを燃焼室の中心に向かって放射状(斜め)に配置する機構のことです。通常のエンジンではバルブが平行に並びますが、ラジアルバルブは4本のバルブがそれぞれ異なる角度で傾けて取り付けられています。
理想的な半球型燃焼室の実現によって、燃焼効率が大幅に向上します。
限られたシリンダーヘッドのスペースの中で、より大きな径のバルブを配置できるため、吸排気効率が上がります。
混合気が流入する際、自然と強力な空気の渦が作られ、スワール(渦)効果によって、ガソリンと空気がきれいに混ざり合います。
この技術はF1のフェラーリのエンジニアからのアイデアですが、AGUSTAのラジアルバルブは、ロッカーアームを使わない直押し型の設計で進められていました。ところがそのメカニズムが非常に複雑で開発が難航していたところに、ホンダのF1エンジニアだった日高さんという方が救済したと言われています。少し不思議で日本人としてうれしいお話しでした。
今回はRRモデルということで、前後サスペンションにOHLINSが採用されており、お客さまのご要望でもっとレスポンスの良いサスペンションにしたいということでしたので、前後サスペンションをライダーの感性に近付けるようダンピング仕様を変更して仕上げました。ブレーキングからターンインのタイミングが取りやすくなるセットアップです。
私たちは常にお客さまのリクエストを可能な限り具現化して、心地良い走りにつなげていきたいと考えています。
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