RVF400(1994model)フロントフォークのフルメンテナンスが完了いたしました。
ホンダのこの時代の高性能モデルに搭載されている「カムギアトレイン」と呼ばれるカムシャフトの駆動システムですが、ホンダが1960年代のグランプリレーサーのエンジン性能向上のために開発が進められました。
カムギアトレーンの最大のメリットは、超高回転域でも正確なバルブタイミングを維持し、パワーロスを極限まで減らせることです。歯車で直接動かすため、チェーンのような伸びや「たるみ」が発生せず、高精度で官能的な吹け上がりを実現します。
一般的なチェーン駆動は、高回転になると遠心力でチェーンが膨らみ、バルブの開閉タイミングにわずかなズレが生じます。ギア駆動なら物理的に直結されているため、常に正確な作動を維持します。
チェーンの張りを保つためのテンショナーが不要になるため、部品同士の摩擦抵抗が減り、エンジンの回転抵抗が大幅に軽減されます。
金属の歯車で駆動するため、タイミングベルトのような定期的な交換が不要です。また、カムチェーンのように走行中に切れたり伸びたりするリスクがありません。
この非常に精密でコストの掛かる技術を、一般市販車に惜しげもなく投入していた当時のホンダの勢いは本当にすごいことです。このRVF400にもこの技術がしっかりと生かされています。ヒューンと聞こえるギヤの作動音は、ノイズではなくミュージックにすら聞こえます。こんなワクワクするような新しい技術を現代に見たいと思います。
今回はフロントフォークのフルメンテナンスをご依頼いただきました。インナーパイプが錆で傷んでいましたので、クロームメッキの再メッキ加工によって再生いたしました。インナーパイプボトムの脱着作業もスクーデリアオクムラ社内で行いますのでご安心してお任せ下さい。
お問い合わせは、電話:052-902-3095
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