全日本ロードレース最終戦 鈴鹿

秋も深まり寒さを感じ始める季節になると、モータースポーツ各カテゴリーでシリーズ最終戦を迎えることになります。
シリーズタイトルの懸かっているレーサーは周りがどうすることもできない重いプレッシャーと戦いながらレースに挑み、そうでないレーサーもシーズンの締め括りを最高のレースで終えようと全力を尽くします。
伊藤真一選手にとっては、「今年で全日本を卒業する」とした区切りのシーズン。伊藤選手自身もスタッフ、関係者、そして多くのファンがそれぞれの思いを胸にこの日鈴鹿に集まっていたのだと思います。

楽天イーグルスの山崎武司選手が「仙台つながり」と言うことで応援に駆けつけていました。
山崎選手は元中日ドラゴンズ。星野監督も楽天に行っちゃって、地元中日ファンの私としてはちょっと複雑。
山崎選手は岡田忠之選手とも仲がいいそうです。

日頃から伊藤選手にお世話になっている奥村家も応援に。
モトクロスライダーの奥村キッズにとって、伊藤選手は憧れの存在でありながら優しいお兄ちゃん。
レースに対する精神的な部分では、ロードレースもモトクロスも変わりません。
伊藤選手の最後まであきらめない気合の入ったレースっぷりに感動していました。
本当の本物に身近で接することができて、かなりの刺激になったと思います。

いよいよ決勝。この画像はレース2のコースインを控えた伊藤選手。
百戦錬磨のプロが集中力を高めていくときの変化はすごかったです。優しいお兄ちゃんから戦う男へ。
短い時間の間にみるみる顔つきが変わっていました。まさに近寄り難いオーラです。

スターティンググリッド。
周りは感傷的になったりしてますが、たぶん本人は普段と変わらずレースのことだけに集中しているのだと思います。
今年はウェットでのテストをほとんどしていないとのことでしたが、ウェット仕様へのセッティングの変更も迷うことなく、テキパキと進んでいました。
「あとは伊藤がなんとかしてくるでしょ」小原監督の伊藤選手に対する厚い信頼ですね。

そして、この日のレースを制したのはFCC・TSRの秋吉耕佑選手。
ポールポジションからドライのレース1、ウェットのレース2、全てを勝ってのパーフェクトウィン。
そして、JSBクラス・シリーズチャンピオンも同時に手に入れました。レース2ではシリーズチャンピオンをかなり意識していたはず。
厳しいウェットコンディションで集中力を保ったまま最後まで攻め切った走りは立派でした。おめでとうございます。

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