KYB製インナーパイプ径Φ41正立フロントフォークです。
こちらのお客さまは2月に開催したサスペンションセッティング相談会に関東からわざわざおいで下さり、サスペンションチューニングについてご相談させていただきました。その後、ショップさまを通じてフロントフォークのチューニング、セットアップをご依頼いただきました。
まずは、フリーピストンタイプのフロントフォークの内部パーツを全て入れ替えて、スクーデリアオクムラオリジナルのダンパーカートリッジタイプに組み換えます。これによって、初期作動からじっくりとダンピングの効いた質感の高いフロントフォークの動きを生み出すことができます。このキットの装着によって、伸び側ダンピングの調整とスプリングイニシャルの調整も可能となります。
そして、錆が進行していたインナーパイプに再メッキ加工を施した後に、ネイビー色のMEチタンコーティングを施し、アウターパイプにはMEカシマコーティングを施しました。最適なダンピング特性と共に、最大限フリクションを減らしてよりスムースな動きのフロントフォークの完成です。
FZR750
フロントフォーク(KYBΦ41正立)
MEインアーキット組み込み :¥140,000-
(オリジナルダンパーカートリッジ、MEスーパースポーツスプリングを含みます。)
インナーパイプ再メッキ加工 : ¥55,000-
(R/L、剥離、下地処理、寸法管理を含みます。チタンコーティング対応工程)
インナーパイプMEチタンコーティング : ¥88,000-
(R/L、ネイビー)
アウターパイプMEカシマコーティング : ¥40,000-
(R/L、剥離、下地処理を含みます。)


MEインナーキット装着時のフロントフォークトップです。ブラックアルマイトが施されたフォークキャップ、イニシャルアジャスタが備わります。伸び側ダンピング調整機構も備わり、細かなアジャスティングが可能となります。




MEインナーキット装着時のフロントフォークトップです。ブラックアルマイトが施されたフォークキャップ、イニシャルアジャスタが備わります。伸び側ダンピング調整機構も備わり、細かなアジャスティングが可能となります。

FZR750と言えば、1985年の鈴鹿8耐でケニーロバーツさんと平 忠彦先輩が走らせたFZR750の耐久レーサーを思い出します。私はヤマハファクトリーチームの中でも若造でしたから、当然、走らせてもらうことはなく、ピットでお手伝いでした。ケニーさんの予選タイムアタックでのスムースながら、切れのある走りと、決勝レース中のエンジン回転をかなり抑えながらもラップタイムを落とさない走りがとても印象的でした。そんな神業を間近で観ることができたのは今でも大切な財産です。
