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1989-1990

私が現役時代に駆っていた2台のマシンです。
#13は、1989年、HRC在籍2年目に用意していただいたNSR250 アジノモトホンダカラーです。
そして、#9は1990年、自らのチーム、スクーデリアオクムラを設立して、全日本ロードレースに参戦していた時のNSR250です。
タミヤ模型から発売されている1/12 NSR250をベースに、元スクーデリアオクムラのスタッフ深谷佳孝さんが製作して、プレゼントしてくれた2台です。
深谷さんは独立して、「スワロウテイル」という名前のカスタムペインターです。
20年以上も昔に自分が乗っていたマシンを、こうしてプラモデルで再現していただいて、私はなんて幸せ者でしょう。大切な宝物になりました。

デカールも当時のまま、しっかりと再現してくれました。
1989年6月、このマシンで全日本ロードレース第9戦筑波ラウンドで、4年振り、HRC移籍初の優勝を飾ることができました。
父親が亡くなった2週間後のレースで、勝った瞬間は本当にうれしかった。
クールダウンラップでは、涙が止まりませんでした。レースの翌日には、この私のマシンをホンダ本社のショウルームに展示していただいたことを思い出します。


1990年、有限会社スクーデリアオクムラ設立の年です。
このシーズンのHRCのライダーラインナップに私の名前はありませんでした。
私はまだまだ勝つ自信がありましたし、何と言ってもレースを続けたい
一心で、ホンダ本社からの支援と、HRCからファクトリーマシンの貸与をお願いし、各スポンサーさんへの営業活動を必死で行ないました
。本当に大勢の方に協力していただいて、新しいチームを結成してレースを継続することができたのです。
プレイングマネージャーとしてのチームの運営は、自分が考えていた以上に簡単ではなくて、あまり良いレース結果は残せませんでしたが、現在のスクーデリアオクムラの基盤を、この頃に築くことができました。
私の人生の分岐点になった1年のように思います。
このマシンをながめていると、当時のことが鮮明に思い出されます。

チャンバーの焼け色が渋いですね。ディスクプレートの穴もちゃんと開いてるんですよ。

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