私用で富山県 南砺市に行ってきました。
帰り道、古い街道を走っているとびっくりするくらい大きくて立派な獅子が店先に飾ってあるのを発見。
思わずクルマを停めてご主人にご挨拶して見せていただくことに。
全く知らなかったのですが、「井波彫刻」と呼ばれるこの地域の木彫刻の技術は全国でもトップレベルで、東本願寺・東京築地本願寺・日光東照宮など、全国各地の寺社・仏閣の彫刻を数多く手掛けてきたとのこと。
230年以上の歴史があるそうです。
このご主人は二代目、荒井寿斎さん。獅子頭を専門に彫刻されていて、とても気さくな方で、いろいろな地方の獅子頭の特徴や製法などをお話して下さいました。
この彫刻刀は「荒削り」用だそうです。
仕上げに使うものを含めるとこの倍以上、約200種類のの彫刻刀を使い分けるそうです。
私が子供の頃、地域のお祭りで子供たちが集まり、獅子を担いで家々を廻り、「ワッショイ、ワッショイ!」とやっていました。
小学校の高学年になると、重い獅子頭を持たせてもらえるようになります。
私にもその重責を担う時がきたのですが、友達同士でふざけていて、大切な獅子頭を地面に落として真っ二つに割ってしまったことを思い出しました。
木工用ボンドでごまかそうとしてみましたがうまくいくはずもなく、大人たちにかなりキツく叱られた記憶があります。
なんとか職人さんに修復していただきましたが、こんな貴重なもの、壊したら叱られますよね。