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ハーレーダビッドソンFXDX(1999model)フロントフォークのMEインナーキットの組み込みによるセットアップが完了いたしました。

SHOWA製インナーパイプ径φ39正立フロントフォークです。

現在のテレスコピックタイプのフロントフォークは、「フリーピストンタイプ」と「カートリッジタイプ」の2種類に分類されます。「フリーピストンタイプ」は、シンプルな構造でフロントフォーク内部のダンパーシリンダーにオリフィスと呼ばれる小さな穴がオイル流路となり、その流動抵抗によってダンピング(減推力)を発生させます。シンプルでパーツ点数が少なくコストが抑えられるメリットがあります。

「カートリッジタイプ」は、フロントフォーク内部にシリンダーとピストンから構成される「ダンパーカートリッジ」によってダンピング(減推力)を発生させます。ピストン形状やピストンに積み上げるバルブシムの厚みや外径、枚数によって、サスペンションのストロークスピードに応じてダンピングをコントロールすることができます。パーツ点数が多くなり、コストの面では高くなりますが、広範囲にダンピングの調整ができることから、レーシングマシンや、スポーツモデルに多く採用されています。

今回、フロントフォークにMEダンピングチューニングでのセットアップをご依頼いただいたハーレーダビッドソンFXDXは、「フリーピストンタイプ」の構造ですが、スクーデリアオクムラオリジナルの「MEインナーキットの組み込み」によって、「カートリッジタイプ」に組み替えるチューニングを施しました。このチューニングによって、サスペンションの動き始め、ゆっくりとしたサスペンションの動きに対して安定したダンピングを引き出すことができようになり、ギャップ吸収時にはダンピングを減らすことでスムースにギャップを吸収することができます。伸び側ダンピングと、スプリングプリトードの調整機能も追加されます。

さまざまなモデルのフロントフォークに適合が可能です。スクーデリアオクムラにご相談下さい。

 

パーツトレイ下側の2つのダンパーシリンダーとフォークキャップがノーマルの「フリーピストンタイプ」のパーツです。

パーツトレイ上側の黒いフォークアキャップ、ダンパーシリンダー、ダンパーロッド、ピストン、バルブシムが「カートリッジタイプ」のパーツです。これらのパーツを使ったフロントフォークチューニングが、スクーデリアオクムラオリジナルの「MEインナーキットの組み込み」のメニューとなります。フロントフォークスプリングもノーマルから、最適なスプリングレートの「MEスーパースポーツスプリング」に交換となります。

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