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CB1300スーパーフォア(2007model)フロントフォークのMEチタンコートチューニングが完了いたしました。

SHOWA製インナーパイプ径Φ43正立フロントフォークです。

 

MEダンピングチューニング+MEスーパースポーツスプリングでのセットアップに加えて、インナーパイプのMEチタンコーティングとアウターパイプのMEカシマコーティングによって、作動フリクションを最小限に抑え、素材となるノーマルフロントフォークの限界に近いレベルまでクオリティを高めたフロントフォークが完成いたしました。

 

インナーパイプのMEチタンコーティングは、インナーパイプ表面の面租度を高めることで、アウターパイプ側に組み込まれたメタルとのフリクションを低減します。

 

対してアウターパイプのMEカシマコーティングは、インナーパイプ側に組み込まれているメタルとのフリクションを低減する目的で使われる技術です。

 

このMEカシマコーティングは「潤滑アルマイト」とも表現できます。硬質アルマイトの硬い皮膜だけでは、接触面の圧力が高く、細かい振動や摩擦が起こるパーツに使用すると「カジリ」や「焼き付き」を起こしてしまいます。

手法は硬質アルマイトに潤滑性を持たせ、耐磨耗性を向上させた新しい技術です。

生成させたアルマイト(陽極酸化)皮膜の無数の穴に潤滑性物質である二硫化モリブデンを電機誘導によって析出させます。アルマイトの微細孔の中にモリブデンが溜まっていき、孔を埋めていきます。

「硬い+潤滑」の組み合わせが1平方cmあたり、数十億から数百億個出来ます。

その作用によって、MEカシマコーティングは硬質アルマイトに比べて飛躍的に高い耐磨耗性、潤滑性を発揮することができるのです。MEカシマコーティングは高硬度、高精度、防食性に優れた表面処理技術です。

 

今回はMEカシマコーティングを併せてのフロントフォークセットアップをご依頼いただきました。これらの新しい技術はサスペンションの性能向上に大きな効果があり、ワークスマシンにふんだんに使われています。

フロントフォーク 
MEチタンコートチューニング          :¥132,000-
(インナーパイプチタンコーティング、ネイビー、
 フルメンテナンス/MEダンピングチューニング、
 基本交換パーツ、オイル、パーツ超音波洗浄/計測/研磨を含みます。) 

*MEダンピングチューニングを施す際は、MEスーパースポーツ
スプリングへの変更をお勧めしております。 
MEスーパースポーツスプリング         :¥18,700-
 (シングルレート、低フリクションバフ仕上げ、スプリングレートは
 お客さまの体重、主な用途をお伺いし、スクーデリアオクムラのデータに
 基づいて設定いたします。)

 

アウターパイプMEカシマコーティング     :¥50,000-
(左右ペア、ブロンズ色、
 二硫化モリブデンを含有した特殊なハードアルマイト処理です。
 パイプ内面のフリクションの低減に効果的です。

 キャリパーブラケット、フェンダーステーの部分など、バフが

 入りきらない部分は色むらになる場合があります。)



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